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臨時休校 特別支援学校の子どもたち、生活リズム変化で不安定も - 信濃毎日新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う急な臨時休校で、県内の特別支援学校の子どもたちを預かる障害者福祉サービスの事業所などが対応に苦慮している。医療的ケアが必要だったり、生活リズムの変化で不安定になったりする子らが多いためだ。

 長野市にある障害者の多機能型事業所「こすもけあくらぶ」。11日も朝から、県稲荷山養護学校(千曲市)の児童生徒5人がここで過ごした。普段は下校後に2時間ほど放課後等デイサービス(放デイ)として利用するだけだが、休校した2日以降は、各家庭の希望で朝から預かっている子どもたちだ。

 厚生労働省は休校中、放デイの開所時間を延長して居場所のない子どもをできるだけ受け入れるよう求めている。ただ、放デイを運営する事業所の多くは小規模。こすもけあくらぶも一軒家で、日中に通う一般利用者や看護師、保育士といったスタッフ、そして急きょ預かることになった子どもたちが長時間、同じ空間で過ごさざるを得ない。

 子どもたちは体を自由に動かすのが難しかったり、言葉で意思を伝えられなかったりする重度障害の子がほとんどで、気管切開や胃ろうなどの医療的ケアが必要な子もいる。管理者の大久保千鶴さん(47)は「感染防止のため、いつも以上に消毒や換気に気を付けている」と話す。

 松本市で放デイを手掛ける会社「アーチ」では、環境変化が苦手な自閉症の子も預かる。代表の小池晶さん(49)によると「個別ケアがとりわけ必要な子どもたち」。言葉で嫌と言えない代わりに体で拒否反応を示すため、急な臨時休校を受け止めきれずに「荒れている子もいる」という。「せめてもう少し早く伝えられていれば、本人の心の準備や周囲の態勢が整えられたのに」と小池さんは言う。

 特別支援学校では臨時休校後、共働きやひとり親の家庭などの希望に応じて自由登校を認め、受け入れを増やしてもいる。それでも、県内全18校で10日に登校したのは全体の1割足らずの230人余。感染防止のためにスクールバスが運休しているため親の送迎が必要で、民間事業所を頼る家庭は少なくない。

 障害児の日中一時支援事業を行うNPO法人北アルプスの風(大町市)の松沢重夫さん(45)は、特別支援学校の通学範囲は市町村をまたいで広域にわたることから、「送り迎えができずに自由登校を諦めた家庭もあるはず」と、子どもと家庭への支援が不十分な現状を指摘している。

(3月12日)

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