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「今の生活優先」帰還に不安 一部避難解除で町民―福島 - 時事通信ニュース

2020年03月04日07時21分

復興公営住宅「勿来酒井団地」で、手芸を楽しむ双葉町の人たち=2月12日、福島県いわき市

復興公営住宅「勿来酒井団地」で、手芸を楽しむ双葉町の人たち=2月12日、福島県いわき市

 東京電力福島第1原発事故で全域に避難指示が出されていた福島県双葉町。町は避難指示が一部解除されても、居住環境が整うのは2年後としており、避難を続ける住民からは「帰還後の生活が思い描けない」と不安の声が漏れる。
 同県いわき市の復興公営住宅「勿来酒井団地」は、双葉町から避難した約100世帯が暮らす。団地の自治会長を務める国分信一さん(69)は「ここまでに9年は遅い。避難先での生活に慣れ、帰還をためらうのでは」と指摘する。それでも、東京五輪の聖火リレーのルートにJR双葉駅周辺が追加されたことには、「古里を聖火ランナーが通るのはうれしい」と笑顔を見せた。

福島県双葉町から避難した人たちが入居している復興公営住宅「勿来酒井団地」=2月11日、福島県いわき市

福島県双葉町から避難した人たちが入居している復興公営住宅「勿来酒井団地」=2月11日、福島県いわき市

 いわき市の仮設住宅で5年過ごし、団地に移って2年目という松本節子さん(69)は「今はここでより良い生活を目指すのが優先で、帰還は見えていない」ときっぱり。団地でのお茶会や手芸が楽しみで、病院や買い物の不便さを考えると帰還に二の足を踏むという。
 町は「雇用の創出」を掲げて産業団地の整備を進め、県内外から17社の誘致が決まった。事故前は兼業農家だった大沼貞一さん(67)は「新しい町をつくるのはいいと思う」と町の姿勢を評価する一方、「山や農地の放射線量に不安があり、孫に米を食べさせられない」と帰還に消極的だ。
 埼玉県や茨城県などを転々とし、家族が離れ離れになる中、「やっとたどり着いた」のがこの団地だった。双葉町の自宅は取り壊したが、墓参りで今も町内に足を運ぶ。「昔の友人にも会えるといい」と一部解除を前向きに捉えた。

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March 04, 2020 at 05:21AM
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