新型コロナウイルスの感染拡大の影響で学校の休校が長引いている。通常の授業を受けられない非常時に、家庭での子どもの学習を充実させるにはどうすればよいか。元小学校教員で教育評論家の親野智可等氏に家庭で工夫できるポイントや注意点を聞いた。
◇ ◇ ◇
最も注意したいのは、親が「勉強しなさい」と叱りすぎて子どもがやる気をなくし、勉強を嫌いになってしまうことだ。学校に行けず、多くの子は勉強へのモチベーションが下がっている。そこで叱られるとますますやる気を失い、自己肯定感まで下がりかねない。宿題などの家庭学習は子どもを伸ばす手段であり、目的ではないことを常に意識したい。
学校のオンライン授業が実現すればよいが、今すぐには難しい。現状で家庭学習を充実させるには、まずメリハリのある生活リズムを整えることが大事だ。
起床就寝や学習、ゲーム、運動などの時間割を親子で作ってみよう。子どもも自分で決めた予定の方が守る気になる。書き換えられるようにホワイトボードなどを使い、やってみてうまくいかなければ変更し、自分に合った時間割を見つけるとよい。
学習に取りかかるときにお薦めなのは「とりあえず1問」方式だ。例えば朝食後に学習ドリルをやると決めたら、朝食前に1問だけやり、食べ終わってから本格的に取り組む。先に1問やっていれば見通しがつくので、いきなり全問取りかかるより心理的ハードルが低くなる。
ドリルやプリントだけでなく、ユーチューブなどインターネット上にも教材となる良質なコンテンツがたくさんある。歴史なら「小学生 弥生時代」などと検索すれば分かりやすい動画が出てくる。子どもも取っ付きやすく、時間を決めてうまく使えば有用だ。
休校中だからこそ可能な学びもある。学校の勉強以外で、自分の好きなことを突き詰めることだ。ブロック遊びでもお絵描きでも昆虫でも、何でもいい。普段は子どももいろいろと忙しいが、今なら時間がある。本人が喜びを感じて頭を使い、これなら誰にも負けないと思えるものを伸ばすことができれば、それが一番良い家庭学習となるだろう。
■児童「休校中も勉強」徐々に減少
ベネッセコーポレーションが小学4~6年生の保護者618人を対象に行った調査によると、「子どもが休校中に勉強している」との回答は3月20日時点で86.7%だったが、同月28日時点では81.6%、4月3日時点では74.6%と徐々に減少していた。
4月3日時点で「学習のペースがつくれない」と回答した保護者は50.8%で、3月20日時点と比べると9.1ポイント増加した。4月3日時点では61.8%が「学習習慣が取り戻せるか不安」と答えており、3月20日時点と比べて13.9ポイント増えていた。
"生活" - Google ニュース
May 07, 2020
https://ift.tt/2YFNED2
新型コロナ:在宅生活の学習、まず時間割から ネットにも良い教材 - 日本経済新聞
"生活" - Google ニュース
https://ift.tt/2P0y0Nv
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "新型コロナ:在宅生活の学習、まず時間割から ネットにも良い教材 - 日本経済新聞"
Post a Comment