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新型コロナ>魚価暴落で生活直撃 台風爪痕残る漁師町・鋸南:千葉(TOKYO Web) - 東京新聞

競りを終え、各地に出荷される魚。新型コロナウイルスの影響で魚価が暴落している=鋸南町の勝山漁協で

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 新型コロナウイルスの影響で消費が冷え込み、魚の価格が大幅に下落している。高級魚を中心に半値以下で取引されるケースも珍しくなく、コスト削減のため操業回数を減らす漁師も。昨年九月の台風15号の爪痕が今も残る、鋸南町の勝山漁港で実情を探った。(山田雄一郎)

 「とにかく需要がない。例年だと二千五百円くらいで競り落とされるタイが、今は千円するかしないか。経費を抑えるため、漁師の出漁回数も三分の一くらいに減っている」

 そう話すのは、勝山漁業協同組合の舟宝(ふなとみ)康行副組合長(72)。漁協で行われる競りには、定置網などで捕れた魚介類が並び、地元の民宿関係者や首都圏各地に流通する。が、新型コロナの外出自粛による宴会のキャンセルでホテルや居酒屋向けの仕入れがほとんどなくなり、約四百五十人の組合員の生活を直撃している。

 昨年の台風15号で、鋸南町の多くの住宅が被災し、雨よけ用のブルーシートが今も屋根に目立つ。勝山漁協も窓ガラスが割れ水が吹き込み、いけすで養殖していたタイの成魚が売り物にならなくなる被害に見舞われた。復興へ向け少しずつ歩み出していたが、今年二月末から魚の値崩れが目立つようになったという。

 家計を支えるため、釣り船を運航している組合員も少なくない。四月中旬には、国の緊急事態宣言で緊縮ムードの漂う都会を避け、東京や埼玉などから訪れたとみられる県外ナンバーの車が岸壁に並んだ。組合員は高齢者が多く、感染の危険も懸念されるが、客にはマスクの着用や互いの間隔を空けるよう求めている。舟宝さんは「漁師も(船の)従業員に給料を払わないといけない。来る者は拒まずという姿勢でやっています」と話す。

 水産庁によると、魚価の下落は全国的な傾向で、東京・豊洲市場では、今年一月にクロマグロの中値が五千円台だったのが四月中旬は二千七百円、ヒラメは七千円が千八百円にまで落ち込んだ。同庁の担当者も「全国規模でこれだけの暴落は、ちょっと聞いたことがない」と言うほどの惨状だ。

 鋸南町地域振興課の担当者は「新型コロナで漁協が直営する食堂も休業中。台風で修復中の施設もある。今後どうなるか、心配の種は尽きない」ともらした。

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May 09, 2020 at 05:14AM
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