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新型コロナウイルス対策の第2次補正予算案をめぐって、自民党は、野党側が使いみちを明確にするよう求めている10兆円の予備費のうち、5兆円程度について、政府が生活支援などに充てる方針であることを立憲民主党に伝え、来週から審議に入ることで合意しました。
この中で、森山氏は、野党側が使いみちを明確にするよう求めている10兆円の予備費について「第2波、第3波が襲来し、事態が大幅に深刻化した場合、少なくとも5兆円程度の予算が必要になる」として、政府が財政演説で5兆円分の使途を示すと伝えました。
具体的には、雇用調整助成金など雇用維持や生活支援に1兆円程度、持続化給付金や家賃支援給付金など事業継続に2兆円程度、地方向けの医療・介護の交付金など医療提供体制の強化に2兆円程度を充てるとしています。
そのうえで、残る5兆円については「今後の長期戦の中で事態がどのように進展するか予見しがたいところが大きく、万全を期すため確保したい」として、予備費の使用は適時適切に国会に報告するとしています。
これに対し、安住氏は「できるだけ透明性を高めるべきだが、新型コロナウイルス対策が多岐にわたることを考えればやむをえない」と述べ、理解を示しました。
そして、第2次補正予算案について、来週8日に衆参両院の本会議で財政演説と各党の代表質問を行い、審議に入ることで合意しました。与党側は、来週11日に成立させたい考えです。
自民 森山国対委員長「速やかな成立を図りたい」
自民党の森山国会対策委員長は、記者団に対し、「10兆円という、いまだかつてない金額の予備費を、どう国民に理解いただくかという視点に立って、解決を見いだせたのではないか。あとは予算委員会で議論することが大事で、第2次補正予算案は緊急を要する課題もあり、速やかな成立を図りたい。11日には成立をお願いしたい」と述べました。
立民 安住国対策委員長「執行について厳しくチェック」
立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し、「予備費は、使途を明確にするのと白紙委任とでは全く違うので、大きな一歩だが、執行については厳しくチェックしていきたい。また、補正予算案の審議の中で、『Go Toキャンペーン』や『持続化給付金』の事務委託も追及したい」と述べました。
官房長官「緊急を要する経費に限っている」
菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、第2次補正予算案に計上している予備費について、「状況の変化に応じ、臨機応変に対応できるよう万全の備えとして、10兆円計上している。使途については、国会の議決を頂く予算総則の範囲に限定することとして、感染拡大防止策に関する経費など、新型コロナウイルス感染症にかかる緊急を要する経費に限っている。国会審議でもそうしたことをしっかりご説明していきたい」と述べました。
公明 山口代表「しっかりと説明しなければならない」
公明党の山口代表は、党の参議院議員総会で、「予備費は、予測しがたい事態に対する歳出を担保するための重要な項目だ。国会が閉会になった時、第2波、第3波が懸念される状況のもと、大きなニーズが出てきた場合どうするのか。野党側の主張は平時の原則論だ。国民に十分に理解してもらえるよう、与党としても、政府としてもしっかりと説明していかなければならない」と述べました。
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June 05, 2020 at 10:12AM
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予備費 5兆円程度を生活支援に充てる方針 来週審議入りで合意 - NHK NEWS WEB
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