
新型コロナウイルス感染拡大防止の「緊急事態宣言」発動で、1ヶ月半以上、外出自粛や他府県への移動制限などで、我慢の時間が続きました。 会いたい人にも会えず、やりたいこともできず「コロナ疲れ」などの声が聞こえる中で、ようやく緊急事態宣言が全国で解除になり、ほっとしている人も多いでしょう。 しかし現段階ではまだ、新型コロナに対する有効なワクチンや治療薬も確立していません。引き続き、警戒し続けなければいけない状況に変わりはないでしょう。 我慢ばかりで、気分が暗くなってもいけません。逆転の発想で明るくする、つまりコロナで得をしたことは何か、を考えてみるのはいかがでしょうか。今後もある程度の自粛を続ける中でのモチベーションアップにもつながります。
家計での消費が減ったもの
お稽古事費、学習塾費、交際費、旅行・レジャー費、など。使いたくても使えなかった費用の主なものといえます。 例えば、4人家族(夫婦と子ども2人:中学生・小学生)のAさんの場合、夫は在宅勤務、妻パート勤務(休業)で、使わなかった費用を計算してみると、下図のようになります。
Aさん一家では、月額25万円も支出が減った、あるいは支出をしないで済んだことがわかります。 もちろんその分、行動が制約されて我慢を強いられたわけですが、それに見合う金額が節約でき、あらためて金額を可視化してみると「我慢も悪くもないかな」という気分になるのではないでしょうか。 計画的に節約したわけではなく、結果として節約できてしまったので、何となく「お得感」もあります。みなさんの場合はいかがでしょうか。 一度おおまかでもよいので、新型コロナで自粛していなければ使っていたと思われるお金を総まとめにしてみると、意外と大きな金額になり、予想以上の節約効果があった可能性もあります。
節約は費用だけではない!
節約できたのは、お金以外に、「時間」もあるでしょう。自宅待機で外出のための往復の移動時間がなくなる、あるいはオンラインに切り替わることで通勤時間がかからなくなるなど、その分浮いた時間ができたはずです。 通勤時間が往復2時間かかっていたら、1日に2時間も自由な時間を獲得したことになります。週5日勤務なら、1週間で10時間、1ヶ月で約40時間です。 この時間的なゆとりは、物事を落ち着いて考える、あるいは普段やりたくてもできなかったことを行うなどのよい機会になった、あるいは今後もなる可能性があります。 できないことをストレスがたまると嘆くよりも、ゆとりの時間を与えられたことに目を向けて、精神的なゆとりを持つほうがよい結果をもたらすはずです。 日本は高度成長期などを経て、モーレツに働くことが当たり前とされてきた社会なのかもしれませんが、欧米では仕事は定時に終え、夏は長い休みを取る人が比較的多くいます。 私たち日本人も、アフターコロナの新しい日常生活の中で、仕事一辺倒ではなく家族と過ごす時間や、自分の健康にも十分留意をする余裕を持つことの大切さを、今回この新型コロナは示唆してくれているのかもしれません。
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June 27, 2020 at 10:12AM
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