
写真はイメージ=PIXTA
特約や補償範囲などが商品によって異なる保険の比較はなかなか大変。この連載では保 険に詳しいファイナンシャルプランナーが商品選びの勘どころを紹介する。
◇ ◇ ◇
■契約者に健康のための取り組みを促す保険
最近の生命保険のトレンドは「予防」と「健康増進」。契約者の健康状態や健康に資する行動を評価し、その程度に応じて保険料が変動したり、健康相談やセカンドオピニオンを提供したりといったサービスが行われています。
SOMPOひまわり生命保険の「健康をサポートする医療保険 健康のお守り」は、給付金の支給に生活習慣病の重症化予防プログラムを連動させています。その要が入院・手術などの保障に付加する医療用健康回復支援給付特約(特定投薬治療給付型)(以下、回復支援特約)です。
回復支援特約とは、高血圧症・脂質異常症・糖尿病のいずれかの投薬治療を受けた時、もしくは所定の疾病により入院をした時、健康回復支援給付金(以下、支援給付金)が1回に限り支給されるものです。支援給付金は5万円を上限に1万円単位で設定します。
回復支援特約を付加することにより、2つのサービスが提供されます。1つ目は生活習慣病相談窓口が無料で使えること。契約者・被保険者だけでなく、2親等以内の家族も利用できます。相談には看護師、管理栄養士、理学療法士、保健師といった医療専門職が対応します。これは「予防」のためのサービスと言えます。
■生活習慣改善プログラムの提供も
2つ目は生活習慣病重症化予防プログラム「Ship」の提供です(下図)。利用できるのは、医師の管理下で高血圧症・脂質異常症・糖尿病の予防または治療を行っている人。支援給付金の支給対象者はShipの利用要件に該当しますので、給付金請求手続きの中にサービス案内を組み込むことで、プログラム利用につながるような工夫をしています。
利用率向上のため、紙ベースだけでなく、ネット請求からサービス申し込みフォームまでの導線も構築しています。これは「重症化予防」のサービスと言えます。
Shipの中身はPREVENT社が提供する約2カ月間の生活習慣改善支援プログラムです(図参照)。PREVENT社は健康保険組合などに脳卒中・心筋梗塞の再発防止プログラムを提供しています。実際に効果を上げていることが評価され、本商品への採用に至ったようです。無料ですが、PREVENT社提供のオプションや、プログラム終了後の継続利用は有料となります。
保障は最小限に抑え、予防のためのサービスを活用して、なるべく病気にかからないような生活習慣を身につけたいものです。

内藤眞弓(ないとう・まゆみ)
生活設計塾クルー。大手生命保険会社勤務の後、ファイナンシャルプランナーとして独立。生活設計塾クルー取締役を務める。『医療保険はすぐやめなさい』(ダイヤモンド社)など著書多数。一般社団法人FP&コミュニティ・カフェ代表。
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July 17, 2020
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