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アングル:勝ち組ファンドの共通項、「新しい生活様式」に重点投資 - ロイター (Reuters Japan)

 7月2日、今年に入って新型コロナウイルスの大流行がもたらした経済の激変を巧みに乗り切り、これまで好成績を残した米株式ファンドには共通項がある。写真は6月11日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 今年に入って新型コロナウイルスの大流行がもたらした経済の激変を巧みに乗り切り、これまで好成績を残した米株式ファンドには共通項がある。先を見据えてヘルスケア、電子商取引、電気自動車(EV)といった分野への投資を重視しているファンドだ。

景気が急回復したり、多くの人が出社や通学ができるようになる新型コロナの封じ込めが実現すると予想する人はほとんどいない。むしろ最高のパフォーマンスを誇るファンドの運用担当者は、パンデミックが長引く中で企業や消費者が「新しい生活様式」を採用するのに伴って普及する新技術で恩恵を受ける銘柄を保有し、今後の備えを万全にしている。

バロン・オポチュニティー・ファンドを率いるマイケル・リッパート氏は「先進国で最悪の状況が続いていることを示すデータを見るのは気が減入る。だがわれわれは(新型コロナウイルスの感染が)どれだけ長引き、後遺症があろうとも、ずっと存在していく大きな産業トレンドに目を向けている」と語った。同ファンドの年初来リターンは30.7%。

リッパート氏が買い入れているのは、電子商取引(EC)拡大の波に乗っている倉庫会社レックスフォード・インダストリアル・リアリティー(REXR.N)や、テレワーク増加とともに需要増が見込まれるサイバーセキュリティー会社スプランク(SPLK.O)などだ。レックスフォードの株価は年初から10%近く下がったが、スプランクはおよそ33%上昇している。

モーニングスターによると、アクティブ運用型米株式ファンドの上半期の平均リターンはマイナス5.7%で、S&P総合500種のマイナス4%よりも低調だった。アウトパフォームしたファンドは、小売りや旅行といった世界的な経済活動停止のあおりを受けたセクターへの投資を避け、働き方の変化を背景に値上がりした新技術関連銘柄に積極的な投資をしていた傾向が目立つ。こうした銘柄の上昇が、ナスダック総合の最高値更新につながった。

経済活動停止で大打撃を受けた企業と追い風が吹いた企業の対比は、株式ファンドにおけるリターンに大きな開きが生まれるという形で鮮明化している。上半期のリターンが80.4%と第2位に20%ポイント以上の差を付けてダントツの首位に立ったのはGMOスペシャル・オポチュニティーズ・ファンドだ。逆にWPスモーラー・カンパニーズ・インカム・プラス・ファンドは、マイナス48.7%で最下位に沈んだ。

33.4%のリターンを記録したスパロー・グロース・ファンドのジェラルド・スパロー氏は、モニタリングや医療装置といった分野のヘルスケア関連技術を手掛ける企業への投資を拡充していると述べた。

スパロー氏の見立てに基づくと、大統領選で各陣営が薬価やその他医療費の抑制を唱えている中で、11月の選挙が近づくとともにヘルスケアセクターのボラティリティーは増大する。逆にそうした状況では、業界全体の支出トレンドがどうなろうとも着実にシェアを伸ばす革新的な企業にとってチャンスが広がるという。

ベイリー・ギフォードUSエクイティ・グロース・ファンドのポートフォリオマネジャー、ゲーリー・ロビンソン氏は、EV利用の増加がプラスに働く銘柄への注目度を高めていると述べ、「これはパンデミックの動きにかかわらず継続していく流れだ」と強調した。同ファンドの上半期のリターンは45.3%だった。

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July 06, 2020 at 09:50AM
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