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生活再建、半ばの避難者も 高齢者の孤独解消課題―台風19号1年・長野 - 時事通信ニュース

2020年10月11日07時57分

避難先の仮設住宅で童謡「紅葉」を練習する女性=6日、長野市

避難先の仮設住宅で童謡「紅葉」を練習する女性=6日、長野市

 台風19号による千曲川の堤防決壊で大規模な浸水被害が出た長野市では、1年がたって日常を取り戻しつつある被災者がいる一方、仮設住宅などでの生活を続ける人も約1440人に上る。住み慣れた土地を離れ、自宅再建のめども立たず、不安と孤独を抱えて暮らす高齢者も多い。
 被災者への訪問を続ける市ささえあいセンター相談員の小野貴規さん(46)は「最初は同じスタート地点だったが、月日がたち生活再建のスピードが二極化している」と指摘する。資金的な負担のほか、別の場所に家を建てたい子ども世代と意見が食い違い、再建が進まない被災者もいるという。
 センターでは、仮設住宅などで暮らす約780世帯を訪問し、被災者の健康状態や生活状況を把握。1人暮らしの高齢者らに向けて週1回、被災者同士がお茶を飲みながら話ができるサロンも開いている。
 23世帯が入居する市内の仮設住宅で1人暮らしをする女性(79)は、別々の地域の被災者が身を寄せる生活について「知っている人が少ない。知らないうちに出ていく人も多い」と寂しそうに話す。
 3月に夫を病気で亡くし、被災者同士が語り合えるサロンが「生きがい」。集まった人たちと歌うため、秋の童謡「紅葉」を練習中だと表情を緩めた。
 民間住宅を借り上げた「みなし仮設」でも、高齢被災者の孤独は深刻だ。訪問した相談員に「長時間話される人もいる」と小野さん。地域のイベント情報を届けるなどして、対話の機会を増やす工夫をしているという。
 決壊した堤防近くの公会堂では6日、当時周辺に住んでいた高齢女性ら13人が集まり、おしゃべりに花を咲かせた。避難先のみなし仮設では近所付き合いがないという関里子さん(84)は、「昔から知っている人には思ったことを言える」とうれしそうに話した。

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October 11, 2020 at 05:57AM
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