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台風19号から1年 不安残るも現地で生活再建 東松山の山嵜さん 「まだ堤防には低い場所ある」 - 東京新聞

2階まで浸水した山嵜勇さん宅(昨年10月撮影)

2階まで浸水した山嵜勇さん宅(昨年10月撮影)

 昨年10月の台風19号による大雨被害から1年。東松山市では都幾川など複数の河川の堤防が決壊し、広範囲にわたって浸水被害に遭った。今も不安を完全には拭いきれないが、住民らは同じ場所での生活再建を始めている。(中里宏)

 都幾川の堤防決壊では同市の六百二十三世帯が被災した。中でも都幾川沿いの同市早俣(はやまた)地区は全九十二世帯が被災。最大約三メートルの浸水に見舞われ、全ての家屋が全壊判定を受けた。

 堤防決壊箇所に近い山嵜(やまざき)勇さん(74)宅は二階まで浸水。全壊判定を受けた自宅は「使えるのは柱と二階の屋根瓦だけ」という状態だったという。ただ、建て替えや別の土地への移転は現実的ではなく、リフォームして同じ場所に住み続けることを決断。今年四月に避難先から自宅に戻った。

 同地区では近年、大規模な水害は起きておらず、昨年の被害は山嵜さんにとっても衝撃だったという。山嵜さんは「決壊箇所の堤防は他の場所に比べて低かった。堤防の復旧工事は終わったが、まだ堤防には低い場所があり、安心できない。台風に限らず、大雨のニュースでも総雨量を気にしている」と気をもむ。

 同地区で米や大豆などを生産する鹿田農場は、収穫した米を乾かす大型乾燥機三台やトラクター五台、事務所のパソコンなどが全損した。鹿田明社長(49)によると、昨年は片付けに追われて農作業ができなかったという。

 それでも、従業員二人は雇用調整助成金で雇用を維持。国などの助成制度を使って農業機械をそろえ直し、従業員も一人増やした。気持ちも前向きになっており、鹿田社長は「今年は例年並みの作付けができた」と話した。

今年4月にリフォームが終わった山嵜さん宅。「残ったのは2階の屋根瓦と柱だけだった」という=いずれも埼玉県東松山市で

今年4月にリフォームが終わった山嵜さん宅。「残ったのは2階の屋根瓦と柱だけだった」という=いずれも埼玉県東松山市で


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