旧石器時代には現在より寒冷だった気候が、縄文時代になると温暖化し、暮らしていた人々の生活ぶりも変化したことを紹介する企画展「かわる生活様式!?−船橋の縄文時代早期−」が、船橋市海神の飛ノ台史跡公園博物館で開かれている。市内から出土した最古の土器や約2万9000年前のナイフ形石器、イノシシの頭部の形をした国内最古級の土製品など約100点が展示された。 (保母哲)
約一万年前の縄文期には海水面が現在より約四十メートル低く、約八千〜七千年前には地球の温暖化で海水面が上昇。現在より二、三メートル高かったとされる。こうした気候変動を受け、狩猟中心だった縄文人は定住生活へと移行した。
企画展では、こうした環境の変化に応じた人々の暮らしぶりを、向遺跡、海神台西遺跡、小室上台遺跡の出土品などで解説。高さ約三十センチで、約一万二千年前と市内で最古の土器も披露された。縄文早期前半(約一万年前)の集落では関東最大級である取掛(とりかけ)西貝塚は、市内で初の国史跡の指定を目指している。
約一万年前から縄文人たちは竪穴住居で定住生活するようになり、火を扱うようになったことや、動物を捕まえるための落とし穴を設けたことも資料で示した。動物の骨や海で取れた魚介類、当時の集落を再現したジオラマも展示しながら、その生活ぶりを紹介している。
イノシシの頭部の形をした直径数センチの土製品は、飛ノ台貝塚から見つかった。多くの動物を捕まえられるよう願った、縄文早期(約八千年前)の儀礼式土器と推定されているという。
同博物館の畑山智史学芸員は「当時の人々がどのような生活をしていたのか、環境の変化に応じて、どう生活を変えたのかを知っていただければ」と話す。縄文期の自然環境を知るため、出土した種子も展示されている。
企画展は十二月六日までで、休館日は十一月二十四、三十日。開館は午前九時〜午後五時。入館料は一般百十円、小学生から高校生五十円(市内在住の小中学生は無料)。十一月二十一〜二十三日は無料観覧日。
同博物館開館二十周年記念巡回展として、十二月十九日〜来年一月三十一日には、船橋市郷土資料館でも開かれる。問い合わせは、同博物館=電047(495)1325=へ。
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November 19, 2020 at 05:17AM
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