
南米・コロンビアのアマゾン流域で、数千点もの壁画が描かれた岩窟住居が発見された。 壁画は少なくとも1万1800年前のもので、壁画が残る岩壁は2.5マイル(約4km)以上になる。 【全画像をみる】アマゾンの熱帯雨林で1万2000年前の壁画発見…絶滅した大型動物や狩猟社会の生活が生き生きと 壁画には氷河期末期を生きた古代の狩猟民の生活が描かれており、人間が古代のゾウ「マストドン」を狩る様子や、絶滅した氷河期のウマなどを描いたものもある。 氷河期の終わりにあたる1万2000年前、人類はマストドンを狩って暮らしていた。マストドンとは、古代の大型哺乳類でマンモスや現代のゾウに似た生き物だ。しかし、紀元前1万1600年頃には人類は殆どのマストドンを狩りつくしてしまったと考えられている。 これは、少なくとも古生物学者の間では、最も有力とされる説だ。そして今回の発見は、この説を裏付けるものでもある。アマゾンの熱帯雨林の奥深くに眠っていた、氷河期の住民による数千点もの壁画を研究チームが発見したのだ。 壁画は南米コロンビアのセラニア・ラ・リンドサ地区にある3つの岩窟住居遺跡で見つかった。初期の壁画は1万2600年前から1万1800年前の間に描かれている。3つのうち最大となるセロ・アズール遺跡では、2.5マイル(約4km)におよぶ岩肌に壁画が描かれていた。壁画には南米最初期の人類と氷河期の生き物との関わり合いが描かれており、オオナマケモノや古代のリャマやウマなどが描かれている。 以下の画像のように、いくつかの壁画には専門家がマストドンを狩猟の様子だと考えるものもある。
極めて詳細に描かれた数千点もの古代の壁画
多くの壁画が太古の絵とは思えない水準の緻密さで描かれていると、エクセター大学(イギリス)の考古学教授で壁画群を発見した研究チームのリーダー、ホセ・イリアルテ(José Iriarte)は話している。 「古代のウマは野性的で重厚な顔をしている」とイリアルテ教授はガーディアンに語った。 「とても詳細に描かれていて古代のウマの毛の様子まで確認することができる。驚くべきことだ」 研究チームはこの3つの遺跡について4月に自然科学と社会科学分野の学術雑誌Quaternary International上で調査結果を発表している。しかしエクセター大学は11月30日に再度この発見についての声明を発表し、同時にイギリスで放送予定のドキュメンタリーシリーズ「Jungle Mystery: Lost Kingdoms of the Amazon」で特集されることも明かした。 エクセター大学の環境考古学者マーク・ロビンソン(Mark Robinson)はコメントの中で、この壁画を描いた人々は氷河期が終わりを迎えようとしている「急激な気候変動」の時期に南米に移り住んだとの考えを明かしている。 「アマゾンは現在我々が知っている熱帯雨林地帯へと姿を変える途中にあった」とロビンソンはいう。 「この壁画は生き生きとした狩猟社会の暮らしを垣間見せてくれる。彼らが小型自動車ほどもある草食動物を狩猟していたとは、我々には信じ難いことだ」 壁画の規模が大きく、数も大量なため、調査チームがそのすべてを調査するには何年もかかるという。加えて、コロンビア国立大学の人類学者で調査チームの一員でもあるジェイソン・レニス・チャパロ=カルデナス(Jeison Lenis Chaparro-Cárdenas)によると、この地域にあるほとんどの岩壁はまだ調査されていないという。
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December 13, 2020 at 06:19AM
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