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テスラ、4~6月のEV販売27%増 中国都市封鎖で減速 - 日本経済新聞

【シリコンバレー=白石武志】米テスラの成長が踊り場を迎えている。2日発表した2022年4~6月の電気自動車(EV)の世界販売台数は中国のロックダウン(都市封鎖)の影響などで25万4695台と前年同期比27%の増加にとどまった。22年の年間販売目標である前年比50%超の伸び率の達成には、米南部とドイツで新工場が本格稼働する下期の挽回がカギを握る。

車種別の内訳は小型車「モデル3」と小型SUV(多目的スポーツ車)「モデルY」があわせて20%増の23万8533台となり、全体の94%を占めた。高級セダン「モデルS」と高級SUV「モデルX」は計1万6162台と8.5倍に増えた。

4~6月のEV販売台数は四半期ベースで過去最多だった22年1~3月(31万48台)を18%下回り、3四半期ぶりに30万台の大台を割り込んだ。中国・上海市が新型コロナウイルスを封じ込めるために3月下旬から約2カ月の都市封鎖に踏み切ったことで、テスラが同市郊外に構えるEV工場が操業の一時停止を余儀なくされたためだ。

現地メディアによるとテスラは数千人の従業員らを工場内で寝泊まりさせて外部との接触を抑え、4月中旬からEV生産を再開した。調査会社マークラインズによると22年4月のテスラの中国販売台数は1512台と前年同月比94%減少したが、5月には4%減の3万2165台にまで回復した。

株式市場は7~9月の回復を予想

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は1月26日の決算説明会で22年のEV販売台数目標について前年比50%を大きく上回る水準になるとの見通しを示した。22年1~6月の販売台数は56万4743台と前年同期比46%増の水準にとどまり、目標達成には22年下期に挽回する必要がある。

テスラでは今春に稼働した米南部テキサス州と独ベルリン郊外のEV工場で人気車種モデルYの量産化に向けた準備が進む。株式市場は7~9月の同社のEV世界販売の前年同期比伸び率は6割台に回復すると見込む。

テスラは21年以降、原材料価格や物流費の上昇などを反映し、各車種の価格を段階的に引き上げてきた。米国におけるモデル3の最廉価グレードの価格は過去1年4カ月で1万ドル(約135万円)高くなり、現在は4万6990ドルに設定されている。

それでもテスラ車の人気は高く、同社の米国のウェブサイトではモデル3の最廉価グレードの納車は3~6カ月待ちとなっている。当面は供給力を安定的に伸ばし続けられるかどうかが、同社の成長を左右することになる。

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