8月の米求人件数は予想以上に減少し、2021年6月以来、14カ月ぶりの低水準となった。減少幅は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期以来の大きさとなり、失業の急増を招くことなく労働需要を鈍化させたい米金融当局は、これを歓迎すべき兆候と捉える可能性がある。
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約110万件の減少幅は20年4月以来の大きさ。労働需要の鈍化と整合的で、消費傾向の変化や金利の急上昇、景気見通しの悪化を反映している。
求人件数は依然かなり高水準にあるものの、失業者1人に対する求人件数は約1.7件と、前月の約2件から減少。昨年11月以来の低水準となった。
ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、イライザ・ウィンガー氏は「8月は失業者に対する求人件数の比率が急低下したが、通常そのような急低下はリセッション(景気後退)を示唆する。連邦公開市場委員会(FOMC)が11月の会合で0.75ポイントよりも0.5ポイントの利上げを実施する可能性が高まった。このペースで減少が続けば、労働市場は来年の早い時期までに大幅に鈍化し、FOMCには現在の引き締めサイクルを終了させる余地が生まれる」と指摘した。
8月の雇用者数は前月とほぼ同水準だったため、求人件数減少の一部は、企業が人員を補充するのではなく採用をやめたことを反映している。求人件数の減少が目立ったのは、ヘルスケアやその他サービスなどだった。
離職者数は約420万人と、前月から小幅に増加した。全雇用者に占める自発的離職者の割合である離職率は前月と同じ2.7%。レイオフの件数はなお歴史的な低水準にあるものの、21年3月以来の水準に増加した。
米労働省雇用動態調査(JOLTS)の詳細は統計表をご覧ください。
原題: US Job Openings Drop to 14-Month Low in Welcome Sign for Fed(抜粋)
US Job Openings Drop to 10.1 Million, Lowest Since June 2021(抜粋)
US Job Openings Fell to 10.053M, Quits at 4.158M in Aug.(抜粋)
(統計の詳細を加え、更新します)
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