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債券・株式市場、FRBの過度な利上げリスクを懸念=アムンディ - ロイター (Reuters Japan)

[9日 ロイター] - 欧州最大の資産運用会社アムンディの債券絶対収益責任者、コジモ・マラシウロ氏は9日、ロイターに対し、債券市場および株式市場の最近の動きは、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが行き過ぎるかも知れないと投資家が懸念し始めていることを示していると述べた。

パウエルFRB議長のタカ派発言を受け、インフレ期待を示す指標の低下、株式市場のボラティリティー上昇、逆イールド(長短金利の逆転)の拡大が見られ、政策ミスに対する懸念が示されていると指摘。「非常に短期的にはターミナルレート(政策金利の最終到達点)の上昇について市場が確信を持てない局面に突入する可能性がある」とし、「年後半にリセッション(景気後退)に陥るリスクと比較して、FRBの利上げが過剰かも知れないと市場は感じているようだ」とした。

また、米国およびドイツの指標国債利回りが2月に入り約40ベーシスポイント(bp)上昇したため、債券市場のバリュエーションは1カ月前に比べて改善していると言及。FRBおよび欧州中央銀行(ECB)の利上げについて、金融市場が織り込む利上げ期待を「上回るよりも下回る可能性の方が高い」とし、短期的にはFRBによる0.25%ポイントの利上げを想定し、市場のコンセンサスとは反対に米債のイールドカーブ(利回り曲線)がスティープ化する方向にポジションを取ることが理にかなっているとした。

9─10日に黒田東彦総裁にとって任期中最後となる金融政策決定会合を開く日銀については、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)を終了する「可能性が非常に高い」と予想。時期は特定しなかったものの、「YCCが新たな日銀総裁が維持したい手段でないことは明らかだ。また日本のインフレ率には間違いなく上昇圧力がかかっている」とした。

その上で、YCCが終了すれば債券全体のリスクプレミアムが上昇しイールドカーブが世界的にスティープ化すると見込んだ。

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