【NQNニューヨーク=戸部実華】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比92ドル76セント高の3万3666ドル04セント(速報値)で終えた。目新しい売買の材料に欠くなか、出遅れ感があった景気敏感株を中心に資金が流入し、ダウ平均を支えた。半面、これまで相場をけん引してきたハイテク株の一角は下げ、相場の重荷となった。
主力ハイテク株が相場全体を押し上げる流れに出遅れてきた景気敏感株への買いが前日に続いて目立った。米原油先物相場が上昇したことも追い風となり、建機のキャタピラーや石油のシェブロンが買われた。金融のゴールドマン・サックスや化学のダウも高い。
半面、ハイテク株は売りが優勢だった。米長期金利が上昇したことも、高PER(株価収益率)のハイテク株の相対的な割高感が増すとみた売りにつながった。ダウ平均の構成銘柄ではソフトウエアのマイクロソフトや顧客情報管理のセールスフォースの下げが目立った。
ダウ平均は小幅に下げる場面もあった。カナダ銀行(中央銀行)は7日、根強いインフレ圧力を背景に3会合ぶりとなる利上げを決めた。前日はオーストラリア準備銀行(中銀)が4月に利上げを休止した後で2会合連続となる利上げを決めた。米連邦準備理事会(FRB)は6月に利上げを見送るとの観測が強まっているが、他の中銀の動きは7月以降のFRBの利上げ再開の可能性を高めるとの見方を誘った。金融引き締めの長期化観測は相場の重荷となった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比171.523ポイント安の1万3104.895(速報値)で終えた。前日に昨年4月以来の高値を付けた後とあって、主力銘柄には目先の利益を確定する売りが出やすかった。
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