みずほフィナンシャルグループ傘下、 アセットマネジメントOneの杉原規之社長は3日までに行われたインタビューで、運用力の強化に向け、欧米の運用会社の買収や出資も選択肢として検討していくと述べた。オルタナティブ資産や外国株などの領域で、機能補完を図るのが狙いだ。
杉原社長は「運用強化、ビジネスの拡大に資するような取り組みは、インオーガニック戦略も念頭に考えていきたい」と述べた。具体的な手段の例としては「運用会社そのものに出資、もしくは買収して取り込んでくる」として、みずほFGや株主である 第一生命ホールディングスともビジネスの拡大について議論を進めているという。
資産運用会社を巡っては、政府の骨太 方針(経済財政運営と改革の基本方針)で経済政策の柱の一つとして示された「資産運用立国」を実現する担い手としての期待が高まる。政府は、運用会社などの資産運用力の向上、運用対象の多様化などによる抜本的な改革に関する政策プランを年内に策定する。
アセマネワンの運用資産残高は3月末現在で約62兆円。野村アセットマネジメントの約67兆円(22年12月末現在)に迫る規模を持つ。国内株の運用においては評価が 高く競争力もあるとして、杉原社長は「そこを磨いていく」と説明。
一方、オルタナティブ資産やグローバル・エクイティーなど顧客のニーズが高い分野や新領域は、運用会社など「既存のケイパビリティー(能力)をそのまま取り込んでくることも選択肢として考えている」とした。
オルタナティブ資産については、すでに米系のグローバルなプレーヤーとともに富裕層向けビジネスを広げていこうと取り組んでおり、ファンドを準備中だという。オルタナティブ投資に特化した運用 子会社を外部採用などで強化していくことも検討する。国内の富裕層向け市場は拡大するとみており、「オルタナを中心とした商品を展開していきたい」と述べた。
杉原社長は4月に就任。運用資産について「個人的には1兆ドル(約142兆円)というのはグローバルに認知されるメジャープレーヤーとしては意識する水準だ」と言及。「グローバルにも認知度が高まる会社になるように目指していきたい」と抱負を語った。
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