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NY市場サマリー(27日)S&P最高値更新、円一時34年ぶり安値、利回り低下 - ロイター (Reuters Japan)

<為替> ニューヨーク外為市場では、円が下落し、1990年以来の安値に沈んだ。ただ、日本の金融当局者が介入の用意があると示唆したことを受け、幾分持ち直した。

ドル/円は一時151.975円と、90年半ば以来の高値を付けた。終盤の取引では、0.13%安の151.36円。

神田真人財務官は27日、足元で投機的な動きを背景に円安が進んでいるとの認識を示した。金融庁と財務省、日銀幹部らと認識を共有し、対応に万全を期す考えも強調した。3者会合後、政府として「為替市場の動向を高い緊張感をもって注視するとともに、行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず、適切な対応をとる」と述べた。

CIBCキャピタル・マーケッツの為替戦略グローバル責任者、ビパン・ライ氏は「介入は短期的には助けとなるが、長期的な解決策とはならない」と指摘。「介入、あるいは口先介入は、国外におけるより持続的な状況のシフトが確認されるまでの時間稼ぎにすぎないだろう」と述べた。

日米の利回りの格差を背景に、円は年初来7%超下落。先週の日銀の動きを受けても、状況は大きく変化していない。円の下落阻止には、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始や日本国外の国債利回り低下が必要となる可能性がある。

<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りが低下した。米連邦準備理事会(FRB)が近く利下げに踏み切るとの観測が高まり、430億ドルの7年債入札は好調だった。

インフレが世界的に緩和する中、29日に発表される個人消費支出(PCE)価格指数はFRBが6月に利下げを開始するとの見方を強める可能性がある。

アプタス・キャピタル・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、ジョン・ルーク・タイナー氏は「市場はFRBがインフレ率の上昇を容認すると考え始めている。債務負担がのしかかる中での経済成長にはインフレを必要としているからだ」と指摘した。

財務省がこの日実施した7年債入札の最高落札利回りは4.185%。プライマリー・ディーラーの落札比率は12.86%にとどまった。7年債利回りは終盤では3.8ベーシスポイント(BP)低下の4.197%だった。

2年国債利回りは2.7bp低下の4.570%、10年国債利回りは4bp低下の4.194%だった。

<株式> 米国株式市場は反発。ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabが上げを主導したほか、S&P総合500種(.SPX), opens new tabは終値ベースの過去最高値を更新した。米製薬大手メルク(MRK.N), opens new tabの上昇が寄与した。一方、市場では政策金利の道筋を占う上で今週発表されるインフレ統計と米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言が注視されている。

メルクは4.96%高で終了し、ダウ構成銘柄の値上がり率トップとなった。米食品医薬品局(FDA)が26日に同社の肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬を承認したことを受けた。

ダウは1.22%上昇と、昨年12月13日以来の高い上昇率を記録。史上初の4万ドル突破までわずか1%弱に迫った。

一方、ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは上値が重かった。半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabが2.5%安で2日続落となったことが響いた。

29日には2月の個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控える。米株式市場は聖金曜日の祝日で休場となる。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米インフレ関連指標の発表を29日に控え様子見姿勢が強まる中、米長期金利の低下を手掛かりに上伸した。

この日の債券市場では、米長期金利の指標とされる10年債利回りが低下。利子の付かない資産である金塊の投資妙味が増し、買いが優勢となった。市場関係者の間では、テクニカルな買いや、各国の中央銀行が金の購入を継続していることが相場の支援材料となったと捉える向きもあった。

週末29日に発表される2月の米個人消費支出(PCE)物価指数から米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期などを見極めたいと、様子見ムードも広がっていた。CMEグループのフェドウオッチによると、6月までに利下げが行われる可能性は7割程度織り込まれている。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米原油・ガソリン在庫の増加を示す週報を嫌気し、小幅続落した。

前日夕方の米石油協会(API)の週報(16─22日)で、米原油在庫が930万バレルの急増を示したと伝わり、需給の緩みに対する警戒感が台頭。ロイターが事前に実施したアナリスト予想平均は130万バレル減だった。この報を嫌気した売りに、相場は早朝に一時80ドル台半ば付近まで下落した。

また、米エネルギー情報局(EIA)がこの日午前に公表した週報で、米原油在庫は320万バレル増、ガソリン在庫は130万バレル増。ともに予想外の積み増しとなったが、API報告ほど弱くなかったことから横ばい圏にいったん戻したものの、対主要通貨でのドル上昇に伴う割高感が重しとなり、あと再び軟調に転じた。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります

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