4日のニューヨーク外国為替市場ではこの日、発表されたアメリカの4月の求人件数が市場の予想を下回ったことから、インフレの要因となっている人手不足への懸念が和らぎ、利下げが始まる時期が早まるとの見方が広がりました。
このため、アメリカの長期金利が下落し、日米の金利差の縮小が意識されてドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=154円台半ばまで値上がりしました。
円相場が1ドル=154円台をつけるのは先月(5月)中旬以来、およそ3週間ぶりです。
日銀が来週開く金融政策を決める会合で国債の買い入れ額を減らすことが議論されると伝わったこともドル売り円買いにつながりました。
市場関係者は「求人件数だけでなくアメリカの経済指標がこのところ相次いで市場予想を下回っていることでインフレへの懸念が和らいでいることが円高の背景にある。市場の関心は、7日に発表される雇用統計に集まっている」と話しています。
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