新型コロナウイルス対策のためパック詰めの弁当が配布された炊き出し=東京都豊島区で(一部画像処理) |
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新型コロナウイルスが流行する中、東京都内各地で行われている路上生活者や生活困窮者向けの炊き出しも、感染拡大防止のため工夫を迫られている。炊き出しを縮小する動きもある中、取り組みを続ける市民団体は「炊き出しをやめると、食べていけなくなる人がたくさんいる。予防しながら続けたい」と意欲を見せる。 (天田優里、中村真暁)
「いつも行く屋内の炊き出しが中止になっていた。自分たちにとっては死活問題。やり続けてくれるのは貴重です」。十四日夕、雪が降る中、渋谷区内の公園で実施された市民団体「のじれん」(同区)の炊き出し。三年以上路上生活をしている男性(38)は、こう語った。
この日は、ボランティアや路上生活者が一緒に、ニンジンや鶏肉の炊き込みご飯を作った。感染を防ぐため前回から、おわんに盛るのではなくパックに詰めており、約百人が受け取った。
のじれんの木村正人さん(43)は「都内では他団体の炊き出しが取りやめになっている。普段は百二十〜百四十食作っているが、先週は来る人が増えると思い、百六十食作った」と話す。
炊き出しは仲間と交流しながら食事することがモットーだが、この日は持ち帰って公園の外で食べるよう呼び掛ける紙を配布。マスクなども希望者に配った。
生活困窮者を支援するNPO法人「TENOHASI(てのはし)」(豊島区)も十四日夕、区内の公園で弁当を配った。
通常はご飯に野菜入りの汁物をかけた丼を提供しているが、この日は調理や配膳中の感染を防ぐため弁当に変更した。受け取った約百人は事前に配られたマスク姿。団体のメンバーは公園内で集まって食べないように呼び掛けた。
生活保護制度を利用し、アパートで一人暮らしをする男性(69)は「いつもは温かいご飯で助かるが、仕方ない。むしろありがたい」とほっとした様子。利用者からは「上野まで行ったが炊き出しがなかった」「食事を我慢して忍んだ」といった声が聞かれた。
てのはし事務局長の清野賢司さん(58)は「炊き出しは命をつなぐ手段。無くなると、医療や生活の相談もできない」と継続する理由を説明する。
のじれんは今後も炊き出しを続ける方針だが、木村さんは「路上生活者で罹患(りかん)者が出ると、周囲から路上生活者全員が偏見を持って見られるのでは」と心配し「彼らは家がないため『自宅待機』ができない。行政は支援体制を考えてほしい」と訴えている。
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March 19, 2020 at 06:01AM
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新型コロナ>炊き出し継続へ奮闘 路上生活者らに パック詰め、弁当で工夫:社会(TOKYO Web) - 東京新聞
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