
飯田市の元善光寺では、雨が滴る静かな境内に本多秀道住職(45)が唱える般若心経と鐘の音が響いた。普段突くのは年末年始のみ。門前でまんじゅう店を営む赤羽目文宏さん(65)は、「温かみのある柔らかな音色。終息への願いが届くといい」と店内で鐘の音に耳を澄ませた。
松本市の善昌寺では大沢祐仁住職(70)が本堂で鐘を鳴らし、般若心経を一心に唱えた。新型コロナの感染者、治療に当たる医療従事者、休業を強いられる事業者…。大沢さんは「どこに目を向けても気の毒だ」と一刻も早い終息を祈った。
小諸市の大雄寺。荒井道伸住職(39)が鐘を1分おきに5回突き、長男で同市坂の上小6年の道尊君(11)も数回鳴らした。市内の小学校は、登校児童数を絞った週2回程度の分散登校。道尊君は「友達の半分くらいしか会えない。早くコロナが終わって」と願った。
長野市の往生寺では、水野善文住職(61)が鐘を5回突き、そのたびに合掌した。「どうしているかな」。近くのリンゴ農家増田元(げん)さん(87)は、昨年の台風19号で被災した農家仲間を思い浮かべた。外出自粛でなかなか会えないが、「こんなときこそ想像力を働かせ、仲間や皆を思いやりたい」と語った。
往生寺では、約2キロ離れた善光寺の鐘の音も聞こえた。善光寺の若麻績享則寺務総長は「日々の生活を良い方向に進める励みになればいい」。善光寺で鐘を突く様子を撮影した長野市の足立豊さん(71)は「会員制交流サイト(SNS)に投稿し、願いや祈りを大勢に届けたい」と話した。
(5月11日)
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May 11, 2020 at 06:53AM
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元の生活願い 「共感の鐘」一斉に - 信濃毎日新聞
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