新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の解除を受け、臨時休校中の静岡県立高が２５日、６月１日からとしていた予定を前倒しして約１カ月半ぶりに再開した。各校は感染リスクを避けるため、窓の開放や時差登校などの「新しい生活様式」を徹底して生徒を迎えた。
静岡市葵区の静岡高では、マスクを着用した生徒が自転車や徒歩で続々と登校し、友人とあいさつを交わして久しぶりの再会を喜び合った。各教室は窓とドアを開放し、できるだけ座席を離して朝のホームルームを実施。廊下には消毒液を置いて利用を促した。担任教諭が「発熱があるときは登校しない」「食事は対面を避ける」などの注意点を説明した。
同校によると、当面は短縮授業とするが、夏休みを短くするなどの対応で授業の遅れを取り戻していくという。
ＪＲ浜松駅北口のバスターミナルや遠州鉄道沿線のバス停は２５日早朝から、マスクを着用して登校する生徒の姿が見られた。
浜松市中区のバス停で待っていた浜松湖東高の１年生（１５）は「入学してからクラスの同級生とまだ十分に交流できていない。マスク着用と手洗いを徹底して勉強に励みたい」と話した。
沼津市の沼津西高は登校時間を通常より約４０分遅らせて再開した。公共交通機関の利用者に混雑の少ない時間帯や車両への乗車を呼び掛け、教室の席をずらして並べるなど感染予防を徹底した。勝間田浩文教頭は「生徒との面談時間も設け、心のケアに努めたい」と話した。
裾野市から電車で通学する３年生（１７）は友人との再会を喜びつつ「受験があるので学習の遅れが心配。気持ちを切り替え、遅れを取り戻したい」と気を引き締めた。
県立特別支援学校や静岡市、掛川市、菊川市など各地の小中学校も２５日、再開した。
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May 25, 2020 at 02:20PM
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