臨時休館を知らせる張り紙=17日、指宿市の指宿図書館
■医療・福祉施設 発熱外来設置や面会禁止
高齢の入院患者が多い指宿市内の病院では、発熱外来の設置や入院患者への面会禁止、出入り業者の健康チェックなどを行っている。指宿さがら病院でのクラスター(感染者集団)発生を受け、同施設の事務長は「わずかな不注意で感染は広がってしまう。これまでの対策を引き続き徹底するしかない」と気を引き締めた。
高齢者向けの入所施設を併設する医療機関でも、外来職員と施設職員が接触しないようゾーニングを行っている。職員一人一人に消毒液を携帯させ、一つの作業を終えるたびに手を消毒するよう徹底。出勤時は職員の体温や体調を把握し、異常があれば勤務させない。同施設の事務長は「人手に余裕はないが、高齢者や施設を守らないといけない」。
同市の高齢者施設、徳光苑の前薗千秋副総合施設長(62)は「高齢者の感染リスクの高さを再認識させられた。職員からのウイルス持ち込みが一番心配。今回の事態はひとごとではない」と神経をとがらす。既に入所者と外部の人との面会も停止し、電話での対応にとどめている。今回のクラスターを受けて17~19日はデイサービスを中止した。
全国的な状況を鑑みて「感染拡大は長引くだろう。指宿市民一丸となって乗り越えていかなければ」と話した。
指宿市社会福祉協議会は4月から月に2、3回、介護従事者向けの研修会を開き、手袋やマスクの使い方を周知してきた。在宅福祉課の野元裕子係長(40)は「もはやいつどこで感染してもおかしくない。より一層感染防止に努めたい」と述べた。
■教育・公共施設 出校日中止、図書館は閉鎖
指宿市は17日、夏休みの21日に予定していた出校日の中止を市内の17小中学校に通知した。31の幼稚園や保育園などに対しては22日まで利用者に登園の自粛を要請し、2園が休園した。
市教育委員会は、小中学校を通じて各家庭に出校日の中止を連絡。学校教育課の常深章課長は「2学期に向けて大事な日だが、リスクが大きい」と説明した。感染者や濃厚接触者に対する誹謗(ひぼう)中傷の恐れがあるとして「注意を呼び掛けたい」と話した。2学期の始業式は当初予定通り9月1日に実施する。
市内の乗船寺保育園は16日、登園を自粛するよう保護者全員に連絡したところ、17日に登園した子どもは普段の4割程度だった。宮地最勝園長(84)は「働いている保護者も多いので開園した」と明かす。「保護者らがPCR検査を受けたら必ず連絡するようお願いしている」と語った。
また市は、家族が指宿さがら病院に勤務するなどしている職員15人に、家族の陰性が確認されるまで自宅待機を指示した。
一方、図書館などの公共施設には臨時休館を告げる紙が張られていた。観光関連の砂むし会館「砂楽」や唐船峡そうめん流しなど11施設は営業を続けている。客足が戻りかけていたが、市観光協会によると、ホテルや旅館には予約キャンセルの連絡が入っている。
川畑徳廣専務理事は「秋の行楽シーズンに向けて取り組んできた時に出鼻をくじかれた。今は耐えるしかない」と話した。
【関連表】病院クラスター関連の相関図
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August 18, 2020 at 09:00AM
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指宿クラスター拡大 生活一変、耐える市民 「油断できない」「対策徹底」 鹿児島 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞
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