イングランド銀行（英中央銀行）は10日、先月28日に発表した一時的な介入措置について、先に公表していた通り国債購入オペを14日に秩序立った形で終了するため、今後数週間に幅広い証券を対象に長期的支援を提供すると声明で発表した。国債市場の混乱を防ぐ狙いだ。
英中銀は14日まで、超長期債の１日当たり最大購入額を100億ポンド（約１兆6000億円）と従来の２倍に引き上げる。
さらに暫定的な拡大担保レポファシリティー（ＴＥＣＲＦ）を14日以降も11月10日まで継続し、銀行が流動性保険オペを通じて債務主導投資（ＬＤＩ）戦略をとる年金基金への圧力を緩和できるようにする。既存の英貨金融枠組みで受け入れる担保の種類を広げ、指数連動型の英国債や社債も対象とする。
これらの措置は、ポジションを解消する必要のあるＬＤＩファンドが市場で流動性を確保し、今週末までに行動できるようにすることが目的だ。英資産全般で大幅なバリューションの変更が生じている中でも、英中銀は市場が機能し続けられるよう準備しているとの保証も与える。
今のところ、英中銀は国債購入オペをあまり活用していない。これまでオペを予定していた８営業日で、最大購入枠400億ポンドのうち英中銀が実際に買い入れたのは約12％に当たる46億ポンドにとどまる。
原題： Bank of England Expands Emergency Support for UK Bond Market (2)（抜粋）
(情報を加えて更新します)
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