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飲む中絶薬製造販売の承認を了承 国内初の経口中絶薬 厚労省分科会 - 毎日新聞

厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影 拡大
厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影

 厚生労働省の薬事分科会は21日、人工妊娠中絶のための飲み薬「メフィーゴパック」について、製造販売の承認を了承した。厚労相が近く承認する見通し。経口中絶薬は世界で70以上の国と地域で承認され、世界保健機関(WHO)は安全な方法として推奨している。承認されれば国内では初の経口中絶薬となり、手術以外の選択肢が増えることになる。

 承認された場合には、中絶処置できる資格がある医師に限って使用できる。分科会では、緊急時に対応できる体制が取れることを前提に承認を了承した。当面の間、入院が可能な施設に限り、入院か外来の場合は中絶が確認されるまでの間、院内待機をすることを求めた。

 また流通や使用の状況を管理するため、製造販売業者と医療機関は毎月、販売数と使用数を都道府県医師会に対して報告することにした。

 メフィーゴパックを巡っては、薬事分科会の専門部会が1月に了承した後、社会的関心が高いとして、パブリックコメント(意見公募)を実施し、約1万2000件に上る意見が寄せられた。厚労省は当初、3月下旬に分科会での審議を予定していたが、意見を整理する時間が必要だとして審議を延期していた。

 英製薬会社「ラインファーマ」が2021年12月、厚労省に製造販売の承認を申請していた。妊娠9週までの初期中絶が対象。妊娠の継続に必要な黄体ホルモンの作用を抑える「ミフェプリストン」を1錠飲み、36~48時間後に子宮を収縮させる「ミソプロストール」4錠を服用する。

 国内の臨床試験では、中絶を希望する妊婦120人のうち、93・3%が24時間以内に中絶した。主な副作用は下腹部痛(30%)と嘔吐(おうと)(21%)。ほとんどが軽症か中等症だった。【村田拓也】

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