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債券上昇景気懸念で海外金利が低下10年債利回り月以来の低水準 - ブルームバーグ

26日の債券相場は上昇。前週末の欧米市場で予想を下回る総合購買担当者指数(PMI)を受けて景気後退懸念が強まり、欧米の長期金利が低下した流れを引き継いだ。新発10年債利回りは0.35%と4月3日以来の低水準になるなど、午後の取引で上げ幅を拡大した。

  三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、PMIの低調な結果や先週の英中央銀行の大幅利上げなどにより「経済のグローバルな先行き不安がある」とし、金利低下方向の環境だと話していた。

新発国債利回り(午後3時時点)

  先物 2年債 5年債 10年債 20年債 30年債 40年債
  149円1銭 -0.080% 0.045% 0.350% 0.945% 不成立 1.365%
前日比 23銭高 横ばい -1.0bp -1.5bp -2.0bp  ー -1.0bp

  ただ、高値警戒感も強まっており、ここからの上値は限定的との見方もある。岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは「10年債の節目0.35%近辺や1%割れの20年債入札は警戒感がある」と指摘した。

  一方、三井住友トラスト・アセットの稲留氏は27日に予定される20年債入札について、景気懸念による海外金利の低下という環境を考えれば、「金利水準が多少低くてもこなせるのではないか」と述べた。

先物中心限月の推移

  日銀は午前の金融調節で10年国債を0.5%の利回りで無制限に買い入れる指し値オペを通知。債券先物の決済に使われる受渡適格最割安銘柄(チーペスト)対象の同オペも継続した。

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