26日の東京外国為替市場で、円相場は続落した。17時時点では前週末の同時点に比べ30銭円安・ドル高の1ドル=143円18~20銭で推移している。日銀が大規模緩和策を維持する中、米連邦準備理事会(FRB)高官による利上げに積極的な発言を受けて、日米金融政策の方向性の違いを意識した円売り・ドル買いが出た。
ロイター通信は23日、米サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が「今年はあと2回の利上げが『非常に妥当な』予想」だとの認識を示したと伝えた。FRBによる金融引き締めが長期化するとの見方から、円相場は26日早朝に一時143円70銭近辺まで下落した。
財務省の神田真人財務官は26日朝、足元の円安進行について「行き過ぎた動きに対しては適切に対応していく」と述べた。松野博一官房長官も同日夕の記者会見で同様の見解を示したが、発言を受けた円買い・ドル売りは続かなかった。市場では「仕掛け的な動きではなく、金融政策の差による円安であり、現状の水準では『実弾介入』は考えづらいため」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。
円相場は16時30分過ぎに142円94銭近辺まで下げ渋る場面があった。日本時間26日午後の取引で米長期金利が水準を切り下げたのに歩調を合わせる形で円買い・ドル売りが入った。
円は対ユーロで反落した。17時時点では同74銭円安・ユーロ高の1ユーロ=156円04~08銭で推移している。
ユーロは対ドルで反発した。17時時点は同0.0028ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0897~98ドルで推移している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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