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海保機が停止せずに滑走路へ進入か、管制指示「手前まで走行」 羽田空港衝突事故 - 産経ニュース

3日、日航機と衝突した海上保安庁の航空機を調査する運輸安全委員会の航空事故調査官ら=羽田空港(関勝行撮影)

羽田空港で日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、海保機が滑走路手前で停止せず、そのまま進入したとみられることが7日、関係者への取材で分かった。国土交通省が公表した交信記録では、管制官は滑走路手前の停止位置まで走行するよう指示していたが、海保機が指示を取り違え、誤進入した疑いが強まった。

関係者によると、海保機は2日午後5時40分ごろ、滑走路への移動経路や待機場所を指示する「地上(グランド)管制」の指示を受けて誘導路内を走行。同45分、滑走路に近づくと交信先を「飛行(タワー)管制」に切り替え、誘導路上にいることを伝えた。

交信記録によれば、管制官は直後に「1番目。C5(誘導路)上の滑走路停止位置まで地上走行してください」と指示。海保機の機長(39)は8秒後に「C5に向かいます」と復唱したが、機体は停止線灯(ストップバーライト)を超えて滑走路に進入した。

滑走路上では約40秒間停止。同47分に着陸した日航機に追突され大破、炎上した。

停止線灯は、航空機の誤進入を防ぐ目的で設置されているが、事故当時は工事中で使用できなかった。国交省によると、視界が良好だったこともあり、「仮に使えたとしても、使用条件にあてはまらなかった可能性が高い」としている。

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