ハーカー総裁、早過ぎる金融緩和のリスクを強調－年内利下げは適切 - ブルームバーグ

米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は22日、年内の利下げは適切である可能性が高いとしながらも、早過ぎる金融緩和のリスクを強調した。

　　ハーカー総裁は借り入れコストの尚早な引き下げがインフレ状況の改善を後退させる可能性があるとし、物価上昇率の低下傾向を確認するため、今後発表されるデータを注視していくと述べた。

Federal Reserve Jackson Hole Economic Symposium — フィラデルフィア連銀のハーカー総裁

Source: Bloomberg

　　同総裁はデラウェア州ニューアークで開催されたイベントで講演。原稿の中で、「年内に利下げを実施する可能性があると考えている。しかし、今すぐ早急にそれを求める向きには注意を促したい。正しく実施する時間があるし、そうしなければならない」と語った。

　　ハーカー総裁はここ数カ月のインフレ状況の進展を評価しながらも、より広範なディスインフレを望んでいると述べた。同総裁は今年の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）会合で議決権を有していない。

　　13日に発表された１月の消費者物価指数（ＣＰＩ）は予想を上回る伸びを示した。金融当局がインフレ目標の基準にしている個人消費支出（ＰＣＥ）価格指数は29日に発表される。

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　　ハーカー総裁は「円滑に進展せず、時にはばらつきもある。月次データのブレを考慮し、正しい道を歩み続けていると確認するためには、より多くの証拠を入手することが肝要だ」と指摘。「いずれにせよ、ＰＣＥ価格指数の伸びを目標の年２％に低下させるというマラソンにおいて、全体的なデータは最後の１マイルに入ったことを示唆している」と述べた。

　　「一言で言えば、最大の経済リスクは早過ぎる利下げだ。インフレを再燃させ、過去２年の努力が眼前で水泡に帰すようなことがあってはならない」と続けた。

原題： Fed’s Harker Cautions Against Cutting Interest Rates Too Soon（抜粋）

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