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予想上振れの米CPIを警戒する市場、ボラティリティー上昇必至か - ブルームバーグ

予想を上回る伸びとなった1月の米消費者物価指数(CPI)に株式相場が 動揺してから1カ月、投資家は12日に発表される最新データで同じ展開になることを警戒している。

  S&P500種株価指数は先週にほぼ横ばいの値動きとなったものの、過去19週間のうち16週で上昇しており、好調な推移となっている。企業業績見通しの改善や米景気の底堅さが背景にある。同株価指数がこれほど好調だったことは、1964年以来なかった。しかしインフレの根強さが月次のCPI統計で引き続き示されれば、こうした上昇の一部は巻き戻される可能性がある。

  グローバルト・インベストメンツのシニア・ポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は「米金融当局がインフレの改善について一段の確信を得るのにどれほど長い時間がかかるのかに関して、経済データは答えよりも疑問を提起し始めている」と電話インタビューで指摘。「株式相場は今年これまでのところ好調だが、あまりに急ピッチで上昇し過ぎただろうか。恐らくそうだろう」と述べた。

  先週はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で、インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信を得た時点で、「今から 遠くないその時点で、景気抑制の度合いを巻き戻し始めるのが適切になるだろう」と述べたことを受けて、S&P500種は7日に1%値上がり。同日にはラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が 6月利下げの可能性を示唆したことで、ストックス欧州600指数も上昇した。

  このところ企業業績に気を取られていたトレーダーにとっては、利下げ観測がいかに強力かを思い知らされる格好となった。

  S&P500種がCPI発表日に下落したのは過去12カ月で4回だけだが、今年は同発表日にボラティリティーが上昇している。ブルームバーグがまとめたデータによると、過去6カ月間はCPI発表日にいずれかの方向への変動率が約0.8%となっている。同変動率は昨年4月以来の高水準で、9月の0.5%未満から上がっている。

  「インフレ改善を示す数字が増えるまで、一段のボラティリティーが見られる可能性が高い」とマーティン氏は話した。

All Eyes on Inflation Data

Post-inflation data stock moves have started to climb again

Source: Bloomberg

原題: Traders Are on Alert for a Hotter-Than-Expected Inflation Print(抜粋)

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