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日経平均は小幅続落、高値警戒と先高観の綱引き続く 物色に広がり - ロイター (Reuters Japan)

日経平均は小幅続落、高値警戒と先高観の綱引き続く 物色に広がり

 3月6日、東京株式市場で日経平均は小幅に続落し、前営業日比6円85銭安の4万0090円78銭で取引を終えた。写真は株価ボード。都内で2月22日撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に続落し、前営業日比6円85銭安の4万0090円78銭で取引を終えた。高値警戒感と先高観が混在し、前日の米国株安を嫌気して安く始まったもののプラスに転じる場面もあった。グロース株からバリュー株へと物色の広がりがみられ、TOPIXはプラスだった。

日経平均は305円安で続落して寄り付いた後、一時328円安の3万9769円04銭まで下落した。高値警戒感もあって利益確定売りが先行。上昇相場を主導してきた指数寄与度の高い半導体関連株が朝方には安かった。

その後、半導体関連株は徐々に下げ幅を縮め、プラスに転じる銘柄が目立った。日経平均も徐々に下げ幅を縮小し、午後には一時、小幅ながらプラスに転じる場面もあった。米国市場では主要3指数が下落したが、米エヌビディア(NVDA.O), opens new tab株がプラスだったことから警戒感の高まりは限られ、日本株の底堅さが意識された。

市場では「循環物色が進みながら指数はプラスになる場面もあり、過熱感を冷ます良いスピード調整となった。もう一段の上値を試す可能性は十分にありそうだ」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)との見方が聞かれた。

日経平均が下落する中、TOPIXグロース指数が0.07%高だったのに対し、同バリュー指数は0.71%高で、バリュー株が優位だった。プライム市場では値上がり銘柄数が約7割、値下がりが約2割と、物色の広がりがうかがえた。

11月の米大統領選に向けた共和党の候補者選びで15州・1地域の予備選などが集中する「スーパーチューズデー」でのトランプ前大統領の圧勝が伝わったが、市場の想定内で反応は限られた。

TOPIXは0.39%高の2730.67ポイントで取引を終えた。バブル後の高値を更新した。東証プライム市場指数は前営業日比0.39%高の1405.27ポイントで昨年来高値を更新した。プライム市場の売買代金は5兆1232億3800万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や繊維、電気・ガスなど26業種で、値下がりは海運や精密機器、電気機器など7業種だった。

アインHLDG(9627.T), opens new tabや塩野義製薬(4507.T), opens new tabが堅調。アドバンテスト(6857.T), opens new tabはしっかりだった。一方、TDK(6762.T), opens new tab、リクルートHLDG(6098.T), opens new tabは軟調。ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tabはさえなかった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.08%高の775.76ポイントと、続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1200銘柄(72%)、値下がりは401銘柄(24%)、変わらずは55銘柄(3%)だった。

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