来週のドル・円はじり高となりそうだ。米国の消費者物価指数(CPI)上振れをきっかけに約34年ぶりのドル高・円安を記録した後だけに、ポジション調整を挟みながら上値を切り上げる展開が予想される。翌週に日本銀行の金融政策決定会合を控えており、関連報道で相場が動く場面もありそうだ。

市場関係者の見方
ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクター
- 米CPIショックを受けた動きがいったん落ち着き、市場の関心は米企業決算に向かいやすい
- ドル・円は底固めをしつつ、じりじりと上値をうかがう展開になりそう。リスクはイスラエルとイランを巡る中東情勢の行方
- 円ショートポジションが積み上がっている中で、リスクオフの展開になった場合は円が買われやすいことに留意が必要だろう
大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジスト
- 一番のテーマは実弾介入があるかどうか。米長期金利の上昇が落ち着いても円安基調が続いた時には、ファンダメンタルズとの乖離(かいり)が意識され、緊張感が高まりそう
- 来週は相場の決定打になるような米経済指標が乏しいことから、ドル・円はポジション調整主導で底固めの展開になりそう
- 日銀会合を翌週に控えるため、関連報道や追加利上げに向けたヒントが出るとの思惑もありそうで、円売り一辺倒ともなりづらい
ドル・円 | 午前11時39分時点 |
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週間予想 (ブルームバーグ為替レート予想モデル) |
1ドル=150円74銭~155円14銭 |
1週間物予想変動率 | 8.6450% |
1週間物リスクリバーサル | 2.0425%の円コールオーバー |
来週の主な予定
- 15日:4月の米ニューヨーク(NY)連銀製造業景況指数、3月の米小売売上高、米ダラス連銀総裁が東京でパネル討論会に参加、米サンフランシスコ連銀総裁が講演
- 16日:3月の米住宅着工件数、ジェファーソンFRB副議長が演説、国際通貨基金(IMF)が世界経済見通し(WEO)公表
- 17日:日銀国債買い入れオペ、3月の貿易収支、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、米20年国債入札、米クリーブランド連銀総裁とボウマンFRB理事が講演、主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(~18日)
- 18日:日銀の野口旭審議委員があいさつ、4月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数、米新規失業保険申請件数、3月の米中古住宅販売件数、ボウマンFRB理事、NY連銀総裁、アトランタ連銀総裁が発言
- 19日:3月の全国CPI、植田和男日銀総裁が米国で講演、米シカゴ連銀総裁が発言
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