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円は157円付近、米利下げ観測後退でドル上昇-介入観測水準に近づく - ブルームバーグ

24日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=157円ちょうど付近と、前日夕方から下落して推移している。米国で市場予想を上回る経済指標を受けて年内の利下げ観測が後退。米金利の上昇がドルを押し上げ、円は日本時間2日早朝に円買い介入が実施されたとみられる水準に近づいている。

  4月の全国消費者物価指数(CPI)はおおむね市場予想通りの結果となり、円相場への影響は限定的となっている。

4月の全国消費者物価指数、前年同月比で2・2%上昇

 
  • 円は午前9時2分現在、対ドルで156円96銭で推移(23日午後5時時点は156円76銭)
    • 23日は156円53銭まで上昇後、一時157円20銭と1日以来の安値を付けた

  三菱UFJ銀行米州金融市場部の藤田大志調査役(ニューヨーク在勤)は、157円台での円安が定着するかどうかが焦点とした上で、介入警戒感も出やすく「ここから新規にドル買い・円売りは構築しづらそう」とみる。一方で、米国の3連休を控えているほか、商業決済が集中する実質五・十日(ごとおび)でドル需要も見込まれ、「156~158円での推移になりやすい」と語った。

前日からのドル・円の動き

  米国で5月の購買担当者指数(PMI)速報値が市場予想を上回った上にインフレが懸念される内容だったことから、年内利下げ観測が後退。金利スワップ市場が織り込む利下げ回数は22日の1.6回から1.4回程度に低下した。米国債利回りは短期ゾーン主導で上昇。為替市場ではドルが買われたが、米金利高を受けて株安が進んだため円は下げ渋り、157円台定着とはならなかった。

  藤田氏は、来週にかけて重要な材料に欠ける中、「米連銀高官らが利下げに慎重な姿勢を示していることから、比較的重要度が低い指標でも上振れると早期利下げ観測が後退しやすい」と語った。

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