国内
長期戦を覚悟して新しい生活様式の普及を。
専門家会議が新たな提言を発表した。
そんな中、東京は1週間ぶりに150人超えとなる165人の感染を確認。
警戒感が高まっている。
この2日間、50人以下にとどまっていた東京都の感染者が、1日は165人に増えた。
都内で150人以上を数えるのは、1週間前の4月24日以来。
コロナ危機は今、どのような状況にあるのか。
1日午後4時すぎ、国の専門家会議のトップらが会見に臨んだ。
専門家会議・尾身茂副座長「新規感染者数の正確な数はわからないわけですけれども、減少しているのか拡大しているのかという大きな傾向については、今回は徐々に減少していると、大きな傾向については間違いなく判断できる」
減少傾向の根拠として示されたのが、1人の感染者から何人に感染が広がったかを示す実効再生産数。
全国では、3月25日時点での数字は、2人を示す2.0だったが、それが4月10日には1以下に減少。
東京都でも、3月14日の2.6から、4月10日には0.5に減少した。
しかし、その一方で、国民1人ひとりの徹底した行動制限については、続ける必要があるとした。
専門家会議・尾身茂副座長「地域で感染が再燃すれば、医療の提供体制のさらなる負荷がかかってしまう。そういう意味で、専門家会議で、1週間を含めてかなり真剣に議論を重ねてきました。その結果、当面、枠組みを維持すべきだというのがわれわれのコンセンサス(合意)であります」
会見ではさらに、感染者が再び増加している北海道についても...。
専門家会議・尾身茂副座長「今、北海道がこういうことになりつつありますけど、一度下がったけど、また上がる可能性がある」
その北海道では1日、新たに23人の感染を確認。
さらに、これまでで最も多い8人が死亡した。
感染の第2波が止まらない状況。
北海道・鈴木直道知事「(札幌は)日本の中でも大変厳しい状況といえる」
特定警戒都道府県の1つに数えられる北海道で、今、何が。
1日、札幌市中心部に目立った人通りは見られなかったが、4月30日、札幌・農試公園の駐車場では、車が頻繁に出入りし、8割以上が埋まっている事態となっていた。
公園内では、遊具を利用したり、広場で運動する家族連れの姿が。
公園に来ていた人「公園に来て、人が多くてびっくりした」
今回のコロナ危機で、感染者数が一時、全国最多となった北海道。
2月末には、独自の緊急事態宣言を出し、週末の外出自粛などを求めた。
その後、感染者数は減少。
3月の3連休前には緊急事態が解除され、各施設の営業再開などとともに人々の日常が戻ったかに思われた。
しかし...。
札幌市では、「落ち着いたのかなって、結構外に出たりしてたんですけど、それで今増えているから、やっぱり気をつけないといけなかったと思う」といった声が聞かれた。
感染の第2波を受け、鈴木知事は、小中学校などの休校を5月10日まで延長するよう要請。
長引くコロナとの闘い。
専門家会議後の会見では、さらに、「3密回避」や「テレワーク」など、新しい生活様式への移行が強調された。
専門家会議・尾身茂副座長「新規感染者が限定的となった地域でも、再度のまん延が生じないようにするためには、長丁場の対応をした新しい生活様式の定着が必要になる。市民生活の多大なる悪影響やいわゆる自粛疲れというのが懸念されている。感染拡大を収束に向かわせていくためには、市民の持続可能な協力・努力が求められている。しかし、社会的に必要性が高い活動であり、かつさまざまな工夫により、感染リスクを十分に下げられる事業については、制限を一部緩和していくことの検討も必要ではないかとも考えております。その一例としては、学校や公園などについて、とりわけ検討していくべきだと考えている」
"生活" - Google ニュース
May 01, 2020 at 05:16PM
https://www.fnn.jp/articles/-/38454
「新しい生活様式の実行を」 専門家会議が注目の会見 - FNNプライムオンライン
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