
9日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落した。前週末比593円26銭(2.20%)安の2万6410円30銭で終えた。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めを受けた米長期金利の上昇が重荷となった。一部地域でのロックダウン(都市封鎖)が続く中国経済の先行き不透明感も悪材料視され、前場を通して軟調だった。下げ幅は一時660円に達した。
先週末6日に発表された4月の米雇用統計では、労働市場の逼迫が続いておりインフレ圧力が依然として高いことが示された。米長期金利は3.1%超まで上昇し、株式市場への逆風が強まった。同日の米国株は総じて下落基調となったうえ、日本時間9日午前の取引でも米ダウ工業株30種平均の先物で流動性の高い「Eミニ・ダウ平均」の6月物は1%超下げた。こうしたなか、キーエンスをはじめとする成長(グロース)株やソフトバンクグループ(SBG)などを中心に大幅に下落した。
新型コロナウイルス感染防止のため、上海市などで経済活動の制限が続く中国の動向も投資家心理を冷え込ませた。中国関連銘柄とされるファストリが6%超下落した。安川電は年初来安値を更新した。国内企業の決算発表が集中する週とあって、週初から積極的な買いを入れる向きは少なく指数は安値圏での推移が続いた。
東証株価指数(TOPIX)も大幅に反落した。前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4563億円、売買高は6億4836万株だった。プライムの値下がり銘柄数は1516。値上がりは275銘柄、変わらずは45銘柄だった。
2023年3月期(今期)の連結業績予想を未定としたJFEは9%安。丸紅、味の素、京王が大幅に下落。コマツ、ANAHD、キッコマンも下げた。半面、東ガス、関西電、ENEOSは上昇。金額で1000億円上限の自社株取得枠を設定したヤマダHDは制限値幅の上限(ストップ高)まで上昇した。NTTデータも急騰した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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