米保険・投資会社のバークシャー・ ハサウェイは日本の商社株5銘柄の出資比率を引き上げた。各社が保有する自社株を除くと保有比率は平均で8.5%超となる。
同社の発表資料によると、 伊藤忠商事と 丸紅、 三菱商事、 三井物産、 住友商事の5社分を合計した株式の価値は米国以外でバークシャーが保有するどの国の上場企業の株式の価値も大きく上回るという。
5社のいずれについても9.9%まで出資比率を引き上げる可能性があるが、投資先の取締役会の特別な承認がなければそれ以上の投資に関しては行う予定はないとしている。
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジストは、商社株について株価純資産倍率(PBR)が「最近かなり高くなってきている」と指摘。商社株買い増しの可能性については既にバークシャーが表明しており、「逆にここからの伸びしろが限られる」とした上で、「この報道を受けて一段と上がっていく印象ではない」と述べた。
バークシャーが関東財務局に提出した変更報告書によると、報告義務発生日は12日で、保有目的は「純投資」で変わりない。
現在の保有比率 | 直近の保有比率 | |
---|---|---|
三菱商事 | 8.31% | 6.59% |
伊藤忠 | 7.47% | 6.21% |
三井物産 | 8.09% | 6.62% |
丸紅 | 8.30% | 6.75% |
住友商事 | 8.23% | 6.57% |
出典:EDINET
バークシャーは2020年8月に初の日本株投資として商社5社の株式を5%取得したことを公表、最大で9.9%まで引き上げる可能性があると表明していた。その後今年4月には保有比率をそれぞれ7.4%に高めたことを明らかにしていた。
商社5社はいずれも今週後半に定時株主総会の開催を予定している。
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(5段落目以降に各社の保有比率詳細を追加して更新します)
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