航空業界ベテランがバブルを警告航空機の超大型契約相次ぎ - ブルームバーグ

世界の航空業界は１年足らずの間に、壊滅寸前の状態からあふれんばかりの熱狂へと変貌を遂げた。運航停止や膨大な損失は巨額の利益に取って代わり、航空各社は発注の最高記録更新で互いにしのぎを削っている。

　　航空業界で最近見られる自信満々の姿勢が19日、全面的に示された。インドの航空会社 インディゴは エアバスから500機を購入することで合意。 エア・インディアがわずか数カ月前に更新した過去最多記録を上回った。アイルランドの格安航空会社 ライアンエアー・ホールディングスとサウジアラビアの新興企業リヤド航空も今年、大規模な購入に動いており、発表された取引は1500機に迫る。

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　　だが一部の経営者が積極的な動きに出る一方で、市場が過熱する兆しを見せていると警告する業界のベテランもいる。

カタール航空のアクバ・アル・バクルＣＥＯ

Photographer: Nathan Laine/Bloomberg

　　 カタール航空のアクバ・アル・バクル最高経営責任者（ＣＥＯ）は「膨大な数の航空機で市場をあふれさせているプレーヤーが存在する。彼らが適切なことをしていると願うばかりだ」と語った。

　　アル・バクル氏は ボーイングとエアバスの主要顧客で、派手な取引を長年手掛けてきた。航空機リースのパイオニアで、 エア・リースの共同創業者であるスティーブ・アドバーヘイジー氏も同様だ。 

　　同氏はパリ航空ショーでのインタビューで、「ちょっとした群集心理で、経済や実態に即していない」とした上で、「だがこれは航空業界では普通のことだ」と述べた。

　　エア・リースの発注は約400機に達しているが、両氏とも、既に分厚い発注書にさらに追加することに関心があると述べた。ただアル・バクル氏は急いではいないという。

原題： Aircraft Mega-Deals Prompt Bubble Warning From Industry Veterans（抜粋）

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