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ECB当局者、インフレ見通しは極めて不確実との認識-議事要旨 - ブルームバーグ

欧州中央銀行(ECB)当局者はインフレ見通しを極めて不確実とみており、金利が最終的にどこへ向かうのか明確な見解を持てずにいる。ECBが31日公表した7月26、27両日の政策委員会の議事要旨で示された。

  議事要旨によれば会合では、「不確実な環境において、データに基づく、会合ごとのアプローチを維持することの利点が強調された」。

  一部当局者は「累積された金融引き締めの効果が十分強力なことを示す説得力ある証拠」が欠ける中、来月に追加利上げが必要となる可能性を指摘。一方、他の当局者は「9月に追加利上げをしなくとも、ECBスタッフの9月予測でインフレ軌道が2%に向けて十分に下方修正される可能性もかなり高い」と主張した。

  次回のECB会合は2週間後。政策当局者はここ最近の経済活動の鈍化が利上げサイクルの休止を正当化できるのか、もしくは根強いインフレ圧力に伴い追加措置が適切となるのかを判断する。

  31日発表されたユーロ圏の8月のインフレ率は前月と同じ5.3%。基調的なインフレ率は幾分鈍化した。

ユーロ圏インフレ、鈍化止まる-ECBの追加利上げ判断難しく (1)

  議事要旨によれば、会合では「不十分な金融政策の引き締めよりも、さらに引き締める方が望ましいとの議論が交わされた」ほか、「引き締めサイクルの停止を決定する前に、ここ最近の衝撃の影響が収まった後でインフレ率が目標値へ収束していくのかどうかを示すより明確な兆候が政策委員会には必要だ」との見方も示された。

  政策委メンバーはまた、「基調的なインフレの指標はここ数カ月間おおむね安定していることを認識しているが、基調的インフレの水準と根強さが懸念材料だと指摘した」。

原題: ECB Officials Saw Inflation Outlook as Highly Uncertain: Account

(抜粋)

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