17日朝の東京外国為替市場の円相場は1ドル=155円台前半と、前日夕方から下落して推移ている。米国で複数の連銀高官がインフレ警戒を緩めていない姿勢を示し、年内2回の利下げ観測が後退。米金利上昇によるドル高が円の重しとなった。一方で、さらにドルを買い上げる材料に乏しく、円の下値は限られる見込み。日本銀行の国債買い入れオペが13日に続いて減額となった場合は、一時的に円買いで反応する場面もありそうだ。
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16日の外国為替市場ではドルが主要10通貨に対してほぼ全面高。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁をはじめ、リッチモンド連銀のバーキン総裁、クリーブランド連銀のメスター総裁が、政策金利の引き下げにはさらなるインフレ鈍化を確認する必要があるとの見方を示した。15日の米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて、金利スワップ市場は年内2回の利下げを織り込んでいたが、発言を受けて2回弱に後退。米国債市場では短いゾーンを中心に金利が上昇、ドルを押し上げた。
米連銀高官の利下げに慎重な姿勢はドルの支えになるものの、一段とドルを買い進める新たな材料に乏しく、円相場は下げ渋る動きになりそうだ。午前10時10分には日銀が国債買い入れオペを通知する。13日は残存年限5年超10年以下の買い入れが減額されたことを受けて、一時的に円買いに振れる場面が見られた。連続での減額となった場合には、量的引き締めや早期利上げへの警戒感が高まり、円金利上昇による日米金利差縮小が円を下支えする可能性がある。
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